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新年号・第4部−「旗のトップへ」夢はJ1の舞台

本紙掲載日:2016-01-01
6面
県北では唯一、サッカーの1級審判員に認定されている和角敏之さん
昨年12月に延岡市内であった大会で主審を務める和角さん
平日は門川サッカースポーツ少年団を指導。審判としての体力づくりにも励んでいる
さまざまな競技の小中学生をボランティアで指導する門川町役場職員の皆さん(和角さんは前列右から3人目)

サッカー1級審判員和角敏之さん

 一瞬で選手同士の交錯などを見極め、常に正確な判定が求められるサッカーの審判。公正で円滑な試合の進行に欠かせない存在だ。国内の審判は1級から4級まであり、Jリーグの試合は日本協会に認定された133人の1級取得者だけが任される。県内には3人おり、このうち県北は日向市亀崎西の門川町職員、和角敏之さん(42)ただ一人だ。これまでJリーグ2部(J2)で副審を100試合以上担当してきた。「旗のトップ(J1)に行くことが目標」と夢を追い続けている。

◆達成感が魅力

 和角さんが市町村レベルの試合を判定する4級審判の資格を取ったのは26歳。当時、所属していた社会人チームが九州大会に出ることになり、日向市審判委員会から帯同審判として取得してほしいと依頼され引き受けたという。27歳で3級を取り、県内の強化審判員に選ばれると、他県で同じように選出された人たちと知り合って刺激を受け、本格的に審判の道を志すようになる。

 九州内の大会などさばく2級には30歳で合格。当時「1級には33歳までにはならないといけない。年齢的に届かないだろう」と関係者に言われたという。その言葉で逆に火が付いた。試合経験を積んで5年後、九州選考会で1級を受験する資格者5人に選ばれた。試験は1年がかり。大学リーグなどで笛を吹き、1試合ごとに採点され基準点に満たなければそこで不合格となる。回数を重ねるごとに受験者は減っていったが、和角さんは最後まで残り、九州ではこの年唯一の合格者となった。

 最初はJFLの主審、翌年には副審も経験。3年目にはJ2の副審となり、以降の4年で100試合以上担った。1級は毎年1月と6月に昇格・降格などの審査があり、その材料として毎試合、「アセッサー」と呼ばれる指導役から採点される。選手から正しい判定を求められる一方で、スタンドからはアセッサーの厳しい視線。極度の緊張の中でも「難しいことだからこそチャレンジしたいと思える。その試合を任される責任感、そしてやり切った達成感が魅力」と話す。

◆判断は即決、迷わず堂々と

 試合当日は3時間前に会場入り。審判同士でミーティングを行い、最近の事例など挙げ注意点を確認する。基本的に組むメンバーは主審副審ともに毎回異なる。試合中の判定を誤れば降格などもあり得るため「2度と同じ人と組めない可能性もある。一期一会と思い、『きょうの試合を無事帰ろう』と言葉を掛け合ってピッチに出る」という。

 試合中、副審にとって最も重要な役割の一つがオフサイドの判定だ。その判断がゴールに直結する場面も多く、批判の対象にもなりやすい。「だからこそ判断は即決でなければならない。オフサイドでなければ迷いなく走り、逆であれば堂々と示す。どういった仕草が選手たちから信頼されるか考えながら動く必要がある」

 もちろん人間である以上ミスはある。ファウルの判定に抗議する選手がいたとして、その時審判は目を合わせて話し落ち着かせるのか、目を合わさず突き放すのか、コミュニケーションが取れる選手かどうか、目まぐるしく変わる状況の中で瞬間的な判断が迫られる。「リアクションは選手によって異なるからこそ難しく、やりがいがある。たとえ判断を間違ったかもしれないと思っても、笛を吹いたら考えを突き通すことが大事だろう」

 試合後、一番うれしい瞬間は、負けたチームの選手と握手して終われた時という。「悔しそうな顔をしながらもリスペクトしてくれると、やっててよかったと感じる。選手と同じピッチに立てることはこの上ない宝。何より、素晴らしいプレーを一番近くで見ることができる」


◆究極の非日常

 日本サッカーの試合運営を支える人たちの大半が、仕事や学業を兼ねながら日々研さんを積んでいるアマチュアだ。審判は年間のスケジュールがシーズン前に決まるわけではなく、試合日の約2カ月前に割り当てが分かる。J2の試合は基本的に日曜日に行われるため、担当する試合によっては全国の地方都市に前日入りし、日曜日の試合後、飛行機の最終便に間に合わず月曜日に宮崎に戻ることもある。

 体調管理は基本であり、最も重要。2月はシーズン前各チームのキャンプ、3月から11月末まで続くリーグ戦、加えて高校、大学、社会人の全国大会なども1級審判が担当する。「もちろん風邪は引けないし、移動も多いためタフでないとやれない。担当者に突然の急用があった場合など代理で審判することもあるため、週末は年間を通して常に走れるように準備する」という。

 豊富な知識、体力、強い精神力、コミュニケーション力など必要とする審判の経験は、仕事でも生かされている。毎日いろんな人が役場を訪れる中で、円滑なコミュニケーションの図り方、人によってどう接すれば打ち解けられるか、求められるものは審判のものと近いという。

 「よく休みが無いねと言われるが、試合ではある意味、究極の非日常を過ごしていると思う。リフレッシュして日々の仕事も頑張れる」。和角さんも家庭に戻れば2児の父。「家族や職場の理解と協力なしでは審判を続けることはできなかった」と感謝している。

◆少年チーム指導も

 審判として全国を飛び回る一方、23歳の頃から地元の門川スポーツ少年団でコーチも務めている。週末は忙しく試合はなかなか見ることができないが「子どもたちには『このままでいいや』と現状に満足せず、向上心を持ってほしい。夢を追い掛ける姿を通して何か感じ取ってもらいたい」

 今後の目標については「J1の副審にできるだけ早く昇格したい。選手が判定にいら立つことなく試合に集中できるよう、信頼される審判になれるよう頑張りたい」と話している。

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