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宮崎大学・永岡准教授に奨励賞−

本紙掲載日:2023-12-05
1面

第23回野口賞−野口遵顕彰会

◆廃熱を電気に変換−環境問題の解決へ一歩

 延岡市の野口遵顕彰会(吉玉典生会長)が県内を拠点に研究開発などで業績を残した企業・個人を表彰する「第23回野口賞」の授賞式は4日、同市別府町のマリエールオークパイン延岡であり、宮崎大学工学部の永岡章准教授(37)が「環境調和型熱電変換デバイスの開発」で奨励賞を受賞した。

 「熱電変換」は、熱エネルギーを電気エネルギーに変える技術。永岡さんによると、日本国内における年間廃熱量は原子力発電所数百基分に相当しており、廃熱の再資源化を実現する熱電変換は環境問題の解決に資する技術の一つとして注目を集めている。

 熱電変換に必要な熱電材料の多くにはこれまで、有毒元素やレアメタルなどが含まれていたが、永岡さんを中心とした研究グループは、同大学保有の特許技術を用い、地中に豊富に存在してかつ毒性の低い元素(銅、亜鉛、スズ、硫黄)で構成される硫化物材料「Cu2ZnSnS4(CZTS)」の単結晶を開発。

 電気を通しやすく熱を流しやすい特性を生かし、熱電変換材料の性能指数において世界最高値を達成した。

 永岡さんは現在、発電デバイス(装置)の開発と応用に向けた研究を進めており、「いずれは体温でスマートフォンを充電したり、空気中や壁などが持つ熱で各種センサーを動かしたりできるようになれば、災害時の発電にも生かすことができるかもしれない」としている。

 授賞式では、選考委員長を務めた末次稔旭化成延岡支社長が選考理由を説明。「非の打ち所のないテーマ」とした上で、環境調和型熱電変換デバイスが社会実装には至っていない点を挙げ、「収益性はまだこれから。県内企業ともタッグを組みながら社会により貢献できるものとしてもらえれば」とした。

 吉玉会長は「(熱電変換は)環境に優しいエネルギー源として大いに期待できる。さらなる研究、実績を重ねていずれは野口賞本賞を受賞してほしい」と話した。

 吉玉会長から賞状と賞金(50万円)を受け取った永岡さんは「身に余る光栄。大学の恩師ら、国内外の共同研究者のおかげです」と謝辞。続けて「今回開発した材料は当研究グループでしか作ることができないもの。受賞を誇りとして、今後も宮崎から世界へ成果を発信できるよう日々まい進したい」と喜びを語った。

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