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五感をフルに使って

本紙掲載日:2023-07-25
2面
恒富小4年生が行った水辺環境調査
捕獲した水生生物はどんな水質を好むのか確認

大瀬川で水辺環境調査−恒富小

 延岡市立恒富小学校(平田政行校長、179人)の4年生32人は13日、大瀬橋近くの大瀬川河川敷で水辺環境調査を行った。川と触れ合いながらできる県の「五感を使った水辺環境調査」として実施し、市生活環境課と県延岡保健所の職員がサポート、指導した。

学校から活動場所に移動した児童らは早速、1〜6班に分かれて調査開始。項目は大きく五つで、最初は聴覚を使って「音」を調べた。

 耳を澄ませた時に聞こえてくる音のうち、風で木が揺れる音や鳥の鳴き声など「自然の音」が多いか、車が走る音など「人工の音」が多いかを判断し、1〜4点で採点。自然の音が多いと感じた場合は4点、人工の音が多い場合は1点を付けた。同様の採点方法で「視覚」「嗅覚」を使って、辺りの風景は自然な物が多いかや、水の透明度、匂いも調べた。

 また、試薬が入った測定器を使い、水質で水の色の変化を確認する調査も行い、同じ水が良質を示す「ピンク」から透明、薄緑色へと結果が変わるケースも見られた。児童は「手の汚れが混じったのかな?」と予想を立てていた。

 「触覚」での調査では、網やバケツを持って実際に川へ入り、水生生物を捕獲。きれいな水にすむ生き物か、汚い水にすむ生き物かを1匹ずつ確かめ、あらかじめ配られていた生物の一覧を見ながら分類した。児童たちは「スジエビが3匹いる」「この『ヒゲナガカワトビゲラ』ってやつじゃない?」と話し合いながら進めていた。

 後日、総合の時間を使って調査の結果をまとめるという。

 根布屋理仁さん(10)は「川に入って水生生物を調べるのが、とても楽しかった。エビとか毛虫みたいな生き物とかがいた。調べる方法を教えに来てくれた方に感謝したい」、菅綾乃さん(9)は「虫はちょっと苦手だけど、知らない間に足にくっついていた生き物を見つけた時にはうれしかった。川の水は冷たくて気持ち良かった」と笑顔で振り返った。

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