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日向市特産ヘベス−30年度目標660トン

本紙掲載日:2023-06-16
1面

県議会一般質問−県、確実に産地拡大

◆22年産128トン


 日向市の特産かんきつ「ヘベス」について、県は、2022年産の県内生産量は128トンで県全域で生産可能になった16年産から34トン増加したことを報告した上で、さらなる生産拡大に努め30年度には660トンを目指す考えを示した。

 14日の県議会6月定例会一般質問で、西村賢議員(自民、日向市区)の質問に久保昌広農政水産部長が答えた。

 西村議員は、ヘベスが県全域で栽培されるようになって以降の県内生産量の推移とともに、「スダチ」や「カボス」の生産量に比べて大きな開きがあるとして、生産拡大の取り組みを質問した。

 久保部長は、ヘベスの生産量について「確実に産地が拡大している」との認識を示す一方で、スダチ(3846トン)、カボス(5967トン)との差を説明。生産拡大に向けて「機械化に対応した園地づくりへの支援や、出荷基準の順守による果実品質の向上などを進めている」とし、将来の生産目標を述べた。

 また、西村議員は消費をすることも大切として、県の取り組みについても質問。

 久保部長は、宮崎にゆかりのある飲食店でのフェアで事業者などから高評価を得ているが、首都圏の消費者を対象に県が行った調査では、認知度が7%と低い状況にある点などを紹介。

 「果汁が多い」「皮が薄い」などの魅力を広く知ってもらうことが重要として、出荷最盛期に県内外でフェアを開催して認知度向上に取り組む事業を県議会に提案していると説明するとともに「飲料や菓子などの加工品開発に向けて県内外の事業者に積極的に提案を行うなど、さらなる消費拡大に向けて取り組みたい」と答弁した。

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