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希少植物のクマガイソウ

本紙掲載日:2023-04-24
7面
見頃を迎えているクマガイソウ(22日、高千穂町押方)

約6千本が見頃−高千穂町の自生地

 県版レッドデータブックで絶滅危惧毅体爐吠類されている希少植物「クマガイソウ」が、高千穂町押方の自生地で見頃を迎えている。

 ラン科アツモリソウ属の多年草。北海道南部―九州に分布し、低山の森林などに生息する。草丈40センチほどで、緑色を帯びた花弁は5枚の細い楕円(だえん)形。唇弁は約10センチの袋状で、白く、紫褐色の模様がある。

 名前は、膨らんだ形状の唇弁を武士が背負う母衣(ほろ)に見立て、源平合戦・一ノ谷の戦いで相対した熊谷直実(平安時代末期−鎌倉時代初期)らに由来している。

 県の天然記念物に指定されている高千穂町の自生地は鳥屋岳(標高772メートル)中腹にあり、「高千穂森の会」(興梠幸男会長、11人)が長年管理。スギの間伐や枝打ち、下草刈りなどで適度な日照量を確保し、良好な生育環境を守ってきた。

 山頂までの11地点に約6千本の花が根を張り、日本有数の自生地としても名高い。興梠会長(82)によると、今年の開花は例年より4、5日早く、今月末までが見頃になりそうという。

◆5月1日まで特別公開案内

 高千穂森の会は、5月1日までクマガイソウの特別公開案内を行っている。時間は午前9時と午後1時からの1日2回で、定員は各30人。雨天決行。

 案内は2時間30分程度。電話での事前予約と保全活動費として1人500円(高校生以下無料)が必要。予約は午前7〜8時または午後7〜9時に受け付ける。

 興梠会長は「日本最大級の自生地を守ろうと一生懸命活動している。今年もきれいな花が咲いているのでぜひ、見ていただきたいし見せてあげたい」と呼び掛けている。

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