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ゆく年に感謝、来る年に祈り

本紙掲載日:2022-12-20
2面
護摩祈願で護摩の炎をもらう参拝者
参拝者全員で大きな数珠を回した「百万遍のお数珠回し」

今年最後の「納め大師」−今山大師

 延岡市山下町の今山大師(野中玄雄住職)で18日、今年最後の縁日「納め大師」があった。約60人が参拝。今年一年の加護に感謝し、新たな一年の家内安全や無病息災などを祈った。

 般若心経の唱和に続いて護摩祈願。野中住職が高く上がる炎の中に参拝者が名前と願いを書き込んだ護摩札を入れると、参拝者は内陣に上がって順番に護摩壇に近づき、手で仰いで護摩の炎をもらい、静かに手を合わせていた。

 直径2メートルもある大きな数珠を、念仏を唱えながら参列者全員で回す「百万遍のお数珠回し」もあり、数珠を囲んで座った参拝者が「南無大師遍照金剛」「南無阿弥陀部」を唱え、仏様やご先祖様を思い、新しい年の健康を祈った。

 野中住職は「生かされていることに気付いていないことが多い。生かされていることに気付いたとき、生きていることの喜び、生かされていることのありがたさを感じる。それに気付くと全く違ってくる」と話した。

 弘法大師(空海)の言葉を、空手を通して教えているという市内の空手道場「歸空庵(きくうあん)」の道場生による演舞も披露された。

 縁日は毎月21日に行っているが、今回はより多くの人が参拝できるように、休日に行われた。

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