生徒が育てた野菜や花
本紙掲載日：2022-11-25
2面
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高千穂高校宮尾野農場祭−地域にＰＲ
県立高千穂高校（佐伯浩美校長、２６３人）の生徒が同校の保有・管理する宮尾野農場（高千穂町三田井）で育てた農産物を販売する「第４２回宮尾野農場祭」は１２日、校内であった。生産流通科の１〜３年生２６人が店頭に立ち、自分たちで育てた野菜や花などを来場者へＰＲした。
地域住民との交流や学習成果を披露する場を通じて自発的行動を促し、農業の大切さを理解させることなどが目的。毎年この時期に開かれ、鮮度の高い商品が市場よりも安価に購入できることから人気のイベントとして親しまれている。
４分野（茶、畜産、野菜、草花）を専攻する生産流通科生が栽培、管理してきたポインセチア、シクラメン、シイタケ、カボチャ、乾燥茶葉など豊富な品々を陳列。今年初の試みとして、Ａ４等級以上の高千穂牛を使った小間肉も並んだ。
開会式では、農業クラブ会長の馬��彩華さん（１８）＝３年＝が「お客さまへの対応が笑顔でできるよう心掛け、農業祭を成功させられるように頑張りましょう」とあいさつ。開会前から続々と訪れていた来場者たちは、お目当ての商品を手に取るなどして行列をつくり、３０分ほどで売り切れてしまうブースもあった。
茶葉と米を買いに毎年訪れるという田��ヨネ子さん（８５）＝同町三田井＝は「生徒が頑張っているし、何よりとてもおいしい。（１人あたりの購入数に上限があるため）本当はもっとたくさん買いたいくらい」と笑顔。
畜産分野を専攻する富�皸〕�里さん（１７）＝３年＝は「（小間肉の販売は）初めてだったので少なめに用意したが、予想以上に売れ行きが早くて驚いた。畜産専攻は販売実習がないので、良い経験になった」と話した。