協力し、丁寧に作業

タマネギの苗を植え付け−南方小

　延岡市立南方小学校（柳瀬智文校長、６７８人）の３年生１１８人は１０月２７日、同校近くの畑でわせタマネギの苗の植え付け作業を体験した。

　体験学習は、植えるだけではなく自分たちで草取りや水やりなどの世話を行い、児童たちに収穫する喜びを感じてほしいと２００１年からスタート。例年、延岡の特産物である「空飛ぶ新玉ねぎ」の苗を植えているが、今回は台風１４号の影響で苗を使うことができなくなったため、わせタマネギを使うことになった。

　畑２アールを提供している甲斐俊行さんとＪＡ南方支店（富士本慎支店長）の竹山道弘副支店長（４４）が講師として訪れた。甲斐さんが「苗は優しく扱ってください」と植え方を説明すると児童たちは早速、作業に取りかかった。

　隣同士の友達と「ここは私が植えるね」と話し合って協力しながら植える児童や甲斐さんに言われたことを思い出しながら丁寧に植える児童の姿が見られた。

　児童を代表して甲斐心糸（みいと）さん（９）は「きょう植えた苗が元気に育つように、私たちもこれから水やりを頑張ります。準備をしてくださってありがとうございました」と感謝を述べた。

　最後に、甲斐さんは児童たちに「愛情を持って水やりや草抜きをすると、立派なタマネギが育ちます。思い出づくりができたと思います」と呼び掛けた。

　タマネギをみそ汁に入れて食べたいと話した岡田陽葵さん（８）は「初めて苗を植えるのが楽しかった。枯れないように水やりを頑張りたい」、松田愛海さん（９）は「でかいタマネギになってほしいと思いながら世話をしたい」と笑顔。

　今回植えたタマネギは来年３月上旬に収穫予定で、自宅に持ち帰ったり学校で給食として提供されるという。