信頼と期待に応え努力

初任科、第７８期生２２人が卒業−県警察学校

　県警察学校（福永光宏校長）の初任科卒業式は２９日、宮崎市の同校であり、６カ月の教養を修了した短期第７８期生２２人（男性１５人、女性７人）が、課せられた使命と職責の重さを再認識し、警察官生活の第一歩を踏み出した。

　初任科生は今年４月から基礎教養や法学などを学び、柔道、剣道、逮捕術などの訓練を修了。今後、県内８警察署で４カ月間の交番勤務などを経験した後、初任補修科生として再入校し、２カ月間、より実践的な内容を学んでいくという。

　県警本部の山本将之本部長は「初心を忘れず、正義感に基づき、私生活においても警察官としての行動をしてほしい」などと訓示。福永校長は「自信を付け、一回りも二回りも大きくなって戻ってくるのを楽しみにしている」と期待した。

　本部長賞を受賞し、宮崎北署に配属される中嶋響士さん（２２）＝美郷町出身＝が答辞。「困っている人に手を差し伸べる優しさを持ち、県民の期待と信頼に応える強くしなやかな警察官となれるよう、努力していくことを誓う」と力強く述べた。

　小林署に配属される興梠修平さん（２３）＝高千穂町出身＝は「今までで一番厳しい経験だったが、仲間や教官のおかげでここまでこれた。県民に寄り添い、信頼と期待に応えられる優しい警察官になりたい」と抱負を語った。

　延岡署に配属の平山満帆さん（２４）＝都城市出身＝は「この６カ月間で体力はもちろん、精神面でも大きく成長できた。県民の安心安全を守るため、正義感を持って犯罪を諦めずに取り締まる警察官になりたい」と話した。