めひかり交通安全運動、さらに推進

延岡市、専用ポスターを作製

　延岡市はこのほど、延岡警察署を含む各関係機関と協力して取り組む「『めひかり交通安全』運動」の専用ポスターを制作した。イメージキャラクター「めひかり君」を中心に据えたポスターは今回が初。ポップなイラストで、高齢ドライバーの事故抑止策として推進する「めひかり『ひむか運転』」の利用などを呼び掛けている。

　「めひかり交通安全」運動は、延岡市内で交通事故が多発していた２０００年に、異常事態を危惧した市民たちによって始まった活動。主な活動は、イメージキャラクターが描かれた「めひかりワッペン」を身に着けることによる交通安全意識の高揚と波及で、ワッペンは販売もされ、益金は交通安全啓発活動に役立てられている。

　ポスターには、そのイメージキャラクター「めひかり君」を大々的にプリント。市特産の魚「めひかり」をモチーフにした特徴的な頭にヘルメットをかぶって自転車をこぐ姿や、手を挙げて横断歩道を渡る様子が描かれ、その下には旗のイラストとともに同運動五つの誓いが記載されている。

　また、自主返納に踏み出せない高齢ドライバーなどに対して、「体調を整えて運転する」「夜間や知らない場所での運転を控える」など、運転する際の誓いを自分自身に立てる「めひかり『ひむか運転』」の利用も啓発している。

　市地域・離島・交通政策課めひかり担当副主幹の北山剛史さんは「市民から湧き起こった交通安全運動が２０年以上も続く事例は、全国的に見ても珍しい。ポスターを通じて『めひかり交通安全』運動のことを、より多くの市民の方々に認知してもらい、ますます発展していけるよう努めていきたい」と話していた。

　ポスターは計５１０枚印刷され、延岡警察署や市内の各公民館長、交通安全協会などに配った。