九州ハニーズが優勝−女子硬式野球

みやざきブーゲンビリアカップ２０２２

◆長池選手（日向東郷出身）が主将

　女子硬式野球大会「みやざきブーゲンビリアカップ２０２２」は２３〜２５日、宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎であり、日向市東郷町出身の長池玲美菜選手（２７）が所属する福岡県の九州ハニーズが優勝した。宮崎市観光協会など主催。

　大会にはクラブチームと高校の７チームが出場。トーナメント戦で頂点を争った。九州ハニーズは鹿児島県の神村学園を７―０、熊本県の熊本国府を７―３で破り、決勝では大阪府の履正社に３―０の完封勝利を収めた。

　長池選手は、今年１月に発足した九州ハニーズの初代主将。内、外野と投手をこなし、８月の全日本選手権では決勝進出を決める逆転打を放つなど勝負強さも持ち味。今大会初戦でも五回無死から代打でコールド勝ちを呼び込む安打を放った。

　３人きょうだいの末っ子。「兄２人の影響で保育園児のころから野球をしていた」。福瀬小、東郷中で続け、延岡学園ではソフトボール部に所属。専門学校進学後は再び野球を始め、第７回女子野球ワールドカップの侍ジャパン代表に選ばれた。

　卒業後は、千葉県の社会人クラブチームでプレー。入団２年目となる２０１９年には、関東女子硬式野球連盟のクラブ選手権大会で優秀選手賞を受賞した。現在は「九州で野球をしたい」と、福岡県大野城市の整骨院で働きながら週５日の練習に励んでいる。

　今の生活は「いっぱい野球ができて充実している」と笑顔。「女子野球があることを知らない人はまだまだいるので、もっと広まるよう盛り上げていきたいし、野球している女の子たちの憧れになるような選手になりたい」と抱負を述べた。