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気軽に訪れ、楽しんで

本紙掲載日:2022-09-27
6面

延岡城・内藤記念博物館−開館記念し講演会

◆「博物館浴」で健康維持を

 延岡城・内藤記念博物館の開館記念講演会は、開館日の23日にあった。講師は同館学芸員の増田豪さんと、元明治大学博物館事務長で法学博士の伊能(いよく)秀明さん(東京都在住)。増田さんは同館の沿革と博物館の役割、伊能さんは内藤家歴代の当主にまつわるエピソードなどを話し、ともに市民が同館に気軽に訪れ、楽しんでほしいと呼び掛けた。

 当初は定員200人のカルチャープラザのべおかハーモニーホールで開催予定だったが、申込者が多かったため、定員が倍の同プラザ多目的ホールに変更した。それでも満席となった参加者が、熱心に耳を傾けた。

 まず増田さんが、延岡城・内藤記念博物館の場所にはかつて歴代藩主の居所があったこと、廃藩置県で取り壊され、一時はサツマイモ畑に、その後更地となったが、内藤政挙公が延岡に帰ってくるに当たって屋敷が建てられ、「御殿」と呼ばれて親しまれていたこと、延岡大空襲で焼失後に建てられた「市民会館内藤記念館」時代には結婚式も行われていたことなど、同所の変遷を説明。今回、温度と湿度を24時間管理することで、重要文化財や国宝を借りられる体制が整ったと述べた。

 博物館には収集、保管、教育・普及、調査研究の四つの役割があり「皆さんが興味のあることをゆっくりと、楽しみながら学ぶ施設」。

 最近は、森林浴ならぬ「博物館浴」という言葉があることも紹介し、「懐かしい資料を見て記憶がよみがえったり、新しい発見があったりして活力が湧き、健康維持にもなる。何度も足を運んで」と呼び掛けた。

◆「一つ持っていっていい」と言われたら何を選ぶ?
伊能さんミュージアムの楽しみ方伝授

 旧延岡藩主内藤家の史料「内藤家文書(もんじょ)」は、1963(昭和38)年に内藤家から明治大学に譲渡された。伊能さんと延岡市の縁は同文書の〃里帰り展〃が初めて開かれた95(平成7)年に始まり、子どもたちへの特別授業、市民講話、本紙への寄稿などを通じて、市民に延岡の歴史の魅力を伝え続けている。

 伊能さんは同館の開館を「延岡の歴史・文化ルネッサンス元年」と祝い、「こんなに面白い延岡城・内藤記念博物館」と題して講演した。

 内藤家6代義概(よしむね)は俳聖松尾芭蕉を無名時代に支援し、内藤家上屋敷で句会を開いていた。その句会の様子が分かる「六百番誹諧発句合(はいかいほっくあわせ)」や幕末まで門外不出だった義概自筆の「家訓」などが、現在、同館で公開されていることを紹介。

 9代政樹の紹介では、磐城平(福島県いわき市)から延岡へ所替えになる際に詠んだ歌「日に向かふ国に命をのべおかばまた陸奥(みちのく)の人にあふべし」=日向の国で健やかに生きれば、またいわきの人に会うことがかなう=を朗唱した。

 14代政順(まさより)については、1826(文政9)年に延岡の方財島で行った砲術演武の様子を、政順の正室充真院については、旅日記「五十三次ねむりの合の手」から「くらわんか舟」のくだりを紹介。砲術演武では「ドーン」と擬音語を発し、「くらわんか舟」では大声で「舟が出るぞー」と言うなど、ユーモアたっぷりに話した。

 結びは、伊能さんお薦めの「ミュージアムの楽しみ方」。「(同館の名誉館長に就任した19代当主の)内藤省紀さまから、もし『あなた一つ持っていっていいですよ』と言われたら、何を選ぶかという視点で鑑賞してください。そして、あなたの一推しの物を博物館に預けているんだという気持ちで何度も見に来て、他の人にも見せてください」

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